ジャズ・アット・マッセイ・ホール

1953年に、超がつくほどのジャズの大物ミュージシャン5人が集まって行われたライブ・セッションです。
昔はムードミュージックかエンターテイメントのような音楽だったジャズは、チャーリー・パーカーやディジー・ガレスピーという驚異的な速さでアドリブ演奏を行うプレイヤーが作ったビバップという音楽の登場とともに、モダン・ジャズという時代に入ります。
このライブに参加している5人は、そのビバップでスターだったミュージシャンたちで、この中のひとりでも参加していればホールを埋め尽くすことが出来るほどのビッグネーム揃いです。
しかし、ビバップの時代は比較的短い間に終わってしまいました。
そして、50年代に入って、久々にビバップのミュージシャンが集まった再会セッションがこのライブでした。
全員があまりに有名なので、ビバップ全盛期にはこのメンバーでの録音はひとつも残っていないほどです。
まず、トランペットのディジー・ガレスピーの演奏が素晴らしいです。
なによりもハイトーンを正確にヒットする音に感動し、またその鋭いアドリブに驚きました。
つぎに、ドラムのマックス・ローチが凄いです。
だいたいは大先輩のプレイヤーの伴奏を控え目にしているのですが、自分のアドリブパートになると、突然ものすごいソロを叩きます。
その間も、右足は8分音符でバスドラを踏み、左足は4分音符のハイハットを踏み続けてリズムをキープしています。
4つの手足がバラバラに動いてビートを叩き出している事に鳥肌が立ちました。