マイケル・ジャクソン/バッド

アメリカのブラック・ミュージックのポップ・スターであったマイケル・ジャクソンが1987年に発表したアルバムです。
マイケル・ジャクソンは、ジャクソン5のヴォーカルとして、60年代末にはすでにデビューしていました。
そういった意味で、ソウル以降のアメリカのブラック・ミュージックの歴史とともに歩んできた存在です。
この「バッド」を発表した頃になると、ジャズ/フュージョンから始まって劇音楽やポップスのアレンジなども手掛けるようになっていたクインシー・ジョーンズがアレンジや演奏を担当していて、ミュージシャンや楽曲のレベルが飛躍的に向上していました。
また、80年代に一気に広まったデジタルなサウンドも随所に使われ、楽器と楽器のあいだの空間が広く、リズムもスタッカート気味の跳ねるようで、80年代の最先端のサウンドでした。
そして、そういう新しいサウンドに合わせて、マイケルのヴォーカルも似た人のいない独特なものになっていました。
これが恰好良かったです。
このアルバムのポップさ、新しさは、とても刺激的でした。
また、ヴォーカリストであるだけだと思っていたマイケル自身が書いた曲も、かっこうの良い曲が多くて、驚きました。
4曲目の「リベリアン・ガール」などは、異国情緒ただよう不思議な曲調で、とても作曲のアマチュアが作った曲とは思えませんでした。
この頃のマイケル・ジャクソンは一世を風靡していて、音楽だけでなく、それまでになかったようなファッションや、ムーンウォークに代表されるような彼のステージパフォーマンスも、その時代に影響を与えていました。